2015年03月31日

尊厳を保つ

ちょっと驚いたことがありました。

私の家のすぐ裏には鶴見川があります。
川の土手が散歩コースなのでよく歩きます。広い河川敷には、一時ブルーシートで出来た家が何軒かありました。そこでは周囲に畑を作ったり、猫を飼っていたり、発電機があってアンテナを設置していたり、それぞれが思い思いの形で生活の場を作り上げていることに感心してました。

今朝も川沿いを歩いていると、橋の下に生活をしている人に出会いました。そこを通り抜けないと向こう側に行けないので、その方の生活の場に私がお邪魔してしまった形です。

失礼ながら通り抜けながら、お住まい拝見させていただきました。

ご主人は朝の支度中
なにやら生活の場を整えているご様子
雑巾を手にガラストップのテーブルを丹念に拭き清め、付近は掃除された様子。テーブルの脇には水槽は置かれ赤い巨大な金魚が沢山泳いでいます。
ボアのマイヤー毛布を二枚フェンスに干してあります。

なんだかはっとしました。
とてもきちんとした暮らしの様子で、そこが橋の下だという以外は極めて尊厳のある日常の風景なんです。

その様子を美しいと感じました。

私は最近、人がどのように生きているかというのは、日常の習慣で決まるんじゃないかと感じています。
人らしい習慣が身についている人は、状況が変わっても、環境が変わっても、そしてそれがかなり厳しい状況下にあっても、自分自身の尊厳を保つことが出来るのではないでしょうか。

橋の下にお住いのあの方から、大事なことを教わった気がします。
勉強になりました。ありがとうございます。 

 





naturaldesignhouse at 12:55コメント(0) 
コラム:日々のいろいろ 

コメントする

名前
 
  絵文字